人工炭酸泉製造装置の炭酸君は商研株式会社

商研テクノ株式会社では、「炭酸泉をより多くの方へ」という思いから、独自に人工炭酸泉製造技術を開発しました。現在も多様なニーズにお応えするため、日々、技術開発に取り組んでいます。
家庭用から業務用まで、OEMのご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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開発秘話

開発者小澤の炭酸くん開発ものがたり

今から6年前に、高濃度炭酸泉の開発を始めました。

きっかけは、1000ppmの高濃度炭酸泉に入浴すると、壊疽(血行障害で手足が腐る難病)で手足を切断しなければならない重症患者の80%は切らないで済むという記事を読んだことです。
医学論文を調べると炭酸泉で入浴すれば、同じ温度のお風呂に入った時の、4倍以上に血行が増えるそうでした。

ヨーロッパ諸国では、自然の炭酸温泉(冷泉)が多く、100年も前から血行障害の治療に採用されていることがわかりました。黒く変色している手足の皮膚が、炭酸浴で肌色に戻っていく写真も見ました。 日本でも何か所か自然温泉があることもわかりました。

「自宅で入浴できる商品を作ろう」と思い立ち、調査したら、当時は三菱レイヨンさんの商品が販売されていました。

価格は100万円越でしたので、半分以下の価格で商品化することを目標に開発を始めました。 最初は簡単に考えて、仕事が終わってから、倉庫の片隅で基礎実験から始めました。 既存商品は膜式ですので、新しい方式を考えました。

しかし従来のベンチュリーノズルでは、まったく濃度が上がらず、作っては壊しての連続です。

マイクロバブル発生器を買って実験しましたが、宣伝ほどのことはありませんでした。 結局試行錯誤のうえ、現在使用している特殊形状のノズルに落ち着きました。 これで濃度は上がりましたので、タンクを作って圧力をあげることで、1500ppmに達しました。

電気制御は友人の塩山さんの力をかりました。 彼は彫刻会社の専務でしたが、夜間休日には無償で協力してくれました。 自動制御関係は、彼の協力のおかげで完成しました。 今でも深く感謝しています。

炭酸くんの完成までには、爆発事件、ノートパソコン水没事件、水位センサーの不思議な事件など面白くもあり驚いたことありの連続でした。

結局3年の年月と、数千万円の費用をかけて商品になりました。 開発目標通りの低価格で、最高1500ppmの高濃度を達成しました。

使っていただいた方からは、喜びの報告をたくさんいただきました。
手足の血行不良が大幅に改善された、どうしても治らなかった足のむくみが1時間で血管が見えるほど改善された、人工透析のためにバイパス手術することになっていたが中止になった、冷え症がよくなったなど。
その他にも血圧が下がった、血糖値が下がった、ケガで曲がらなかった腕が曲がるようになった、肩こりが良くなった、頭髪が太くなったなどたくさんです。

開発当初の目標が達成されて、技術者としてとても幸せを感じています。

次のバージョンは、小型で静音な商品を開発したいと思っています。 パキスタンの医療機関から、採用したいとの打診を受けて、開発当初を思い出しながら書いてみました。 次は爆発事件などを書くつもりです。